その背景には、編み物をしながらお茶やお菓子を楽しむニットカフェがあります。ニューヨーク発のニットカフェは、日本でも注目されています。クラフトは教室に通って習う、本を参考にして作るか。。それとも、身近な人から教わるものというのが一般的。基本を覚えるとだんだんひとりで家にこもってしまいがちなクラフトライフ。
ニットカフェはそうしたひとりのクラフトライフを解消するサークルのような空間が魅力です。おしゃべりしたり、教えたり、教わったりといった気軽なコミュニケーションでリラックスすることで、編みものの魅力も倍増するのかもしれません。
さらには、ニット業界もこのブームに注目。ニットアウトは、屋外で編みものを体験できるイベントや手芸店が開催する1dayニットカフェは編みものビギナーの子供や男性にも人気です。
。.。 c a f e と c r a f t 。.。なんだかつづりも似ている。。。
ゆったり時間を愉しむことも、そしてすてきな空間を彩ることも。
そんなふたつの楽しみを実現したお店に行ってきました。
川崎の住宅街にあるシフォンケーキとテディベアのお店BEARBEARは、クラフト教室としても知られています。
オーナーの長谷川玲子さんは、自宅の敷地内にお店を建築する計画段階から、クラフト教室を併設することを考えていたそうです。BEARBEAR倶楽部を立ち上げて、生徒を募集。クラフトの講師として活躍中の友人たちに声をかけて、テディベア、トールペーインティング、シャドーボックス、そしてスワロフスキービーズの4つの教室が開講しました。
以来7年。ふわふわのシフォンケーキのお店は口コミで評判を呼び、教室も生徒のレベルに合わせて細分化されるほどの人気になりました。
伺ったこの日は、トールペインティングとエコクラフトの教室が開かれていました。
トールペインティングは40人の生徒が登録しています。この日は、上級者クラスのレッスン。作りたいものを自由に作れると評判です。自宅では買い揃えることができないほどのアクリル絵の具が常備されている教室は、さながら工房のような雰囲気。ゆっくりと時間をかけて作品を作り上げていく。。。合間にお茶の時間でリラックス

作り手ももらった人もうれしい顔がそこにあります。
エコクラフトの教室はちょうどお茶の時間

スペースを借りてから2年。教室に通う生徒さんはクラフトビギナーが多かったとか。
美味しいケーキをほおばって、なごんだ後もクラフトタイム。クラフトショップの情報交換だけでなく、暮らしのことや子供の学校のことや、美味しいお店や通販の話などに、動く手が止まることもしばしば。
エコクラフトをはじめたことがきっかけで、作る楽しさを知ったという生徒さんのバッグもポーチも道具入れも手づくり。ちょっとしたものを作っては、みんなで褒めあうのが教室での愉しみだそうです。
本格的なレッスンもあれば、アットホームなレッスンもある。−
クラフトスタイルは様々ですが、今日のケーキを選ぶときは同じ顔

やっぱり、cafe timeは大事で美味しいおまけなのですね。
教室の帰りにおやつが買えるのも生徒さんに人気です。
定休日以外はなにかしら教室があり、にぎわっているというBEARBEAR。
春からはハワイアンキルトの教室もスタートするそうです。カルチャーセンターのようなラインナップをもちながらも、アットホームなお店の雰囲気が損なわれないのは、長谷川オーナーの気さくな人柄からなのでしょうか。
毎秋恒例のイベントベアベア祭りでは、BEARBEAR倶楽部の作品展示。そして、今春からはネットショップ楽天市場に出店を予定しているそうです。
『クラフト教室をより開放的なスペースにして、クラフト材料の販売も手がけたい。』長谷川さんの夢は広がります。
あなたの街にもBEARBEARのようなcraft*cafeがあるといいですね。